糸リフト完全ガイド|PDO糸の種類・効果・持続期間から注意点まで徹底解説
糸リフトとは
糸リフト(スレッドリフト)は、フェイスリフト手術とは異なり、最小限の切開で行われるリフティング施術の一つです。韓国では「실리프팅(シルリプティン)」と呼ばれ、切らないリフトアップとして人気があります。
糸リフトには2つの効果があります。一つは、たるんだ脂肪と皮膚を上に引き上げて固定する効果。もう一つは、挿入された糸がコラーゲンやエラスチンなどの生成を促進する効果です。
この記事では、糸リフトを検討している方のために、糸の種類、施術部位、持続期間、副作用、注意点まで詳しく解説していきます。
糸リフトの施術部位
糸リフトは、顔のさまざまな部位に施術可能です。主な施術部位は以下の通りです。
- 頬の下からこめかみまでのフェイスライン
- 顎ライン・フェイスラインのたるみ
- 二重顎
- 額・まぶたのたるみ
- 鼻(鼻筋を通す目的)
お悩みの部位や希望する仕上がりによって、使用する糸の種類や本数が異なります。カウンセリングで医師と相談し、最適な施術プランを決めましょう。
糸リフトに適した年齢
糸リフトは20代から始めても問題ありません。むしろ、皮膚がたるむ前に早めに施術を受ける方が効果的と言われています。
糸リフトは、施術を続けなくても悪化しないのが特徴です。一度糸を入れれば、その後継続して施術を受けなくても悪化せず、施術を受けていない場合よりもコラーゲンが生成されて肌のハリが改善されます。
そのため、予防的な目的で20代から始める方も増えています。30代、40代で本格的なたるみが気になり始めてから受ける方も多いです。
超音波・高周波リフティングとの違い
超音波リフティング(HIFU)や高周波リフティングで十分に肌のハリが改善された場合は、無理に糸リフトを受ける必要はありません。
ただし、糸リフトと超音波リフティングを同時に受けると、より高い効果が期待できます。肌のハリ以外にも、Vラインや角ばった顔の形を柔らかく改善したい場合にも、糸リフトが選ばれています。
糸リフトを受けた後、超音波や高周波リフティングで継続的にメンテナンスを行うのも一つの方法です。
溶ける糸の種類
糸リフトで使用される糸は、体内で溶ける素材でできています。主な種類は以下の通りです。
PDOコグ糸
PDO糸は、PDO(ポリジオキサノン)という素材でできた糸です。コグとは糸についた突起のような形状のことで、この突起がある糸をコグ糸と呼びます。
糸を挿入する際、下向きの突起が皮膚を引き上げる役割を果たし、上向きの突起が皮膚組織に引っかかって固定されます。リフトアップ効果が高いのが特徴です。
PDOモノ糸
PDOモノ糸は非常に細く、目に見えないほど細いのが特徴です。コグのような突起がないため、引き上げる用途ではなく、コラーゲン生成を促すために使用されます。
肌のハリや弾力を改善し、毛穴の引き締め効果も期待できます。
PLLA糸
PLLA(ポリ乳酸)糸は、PDO糸よりも溶けるのに時間がかかる素材です。そのため、効果の持続期間が長いのが特徴です。コラーゲン生成を促進する効果も高いと言われています。
糸はいつ溶けるの?体に害はない?
溶ける糸は必ず体内で分解・吸収されるため、心配する必要はありません。
PDO糸は約6〜8ヶ月で溶け始め、PLLA糸は約18〜24ヶ月かけて溶けていきます。糸が溶けた後も、糸があった場所にはコラーゲンが生成されているため、すぐにたるみが戻るわけではありません。
糸は医療用の素材で、手術の縫合などにも使用されているため、体への害はありません。
持続期間
糸リフトの効果の持続期間は、使用する糸の種類や本数、個人の肌質によって異なりますが、一般的には以下の通りです。
- PDO糸:約1〜1.5年
- PLLA糸:約2〜3年
効果を維持したい場合は、定期的にメンテナンス施術を受けることをおすすめします。糸リフトは繰り返し施術を受けることで、コラーゲンが蓄積され、より良い効果が期待できます。
副作用
糸リフトには、以下のような副作用やリスクがあります。
腫れ・内出血
施術後は腫れや内出血(あざ)が出ることがありますが、通常1〜2週間程度で改善します。
引きつれ感・違和感
施術後しばらくは、糸が入っている部分に引きつれ感や違和感を感じることがあります。通常、時間とともに馴染んでいきます。
凸凹・糸が透けて見える
糸の挿入位置が浅い場合、皮膚の表面に凸凹ができたり、糸が透けて見えることがあります。経験豊富な医師を選ぶことでリスクを軽減できます。
感染
まれに感染が起こることがあります。施術後は清潔を保ち、異常があればすぐに医師に相談しましょう。
こんな方にはおすすめしません
以下に該当する方は、糸リフトを避けた方がよい場合があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に炎症や感染がある方
- ケロイド体質の方
- 血液凝固に問題がある方
- 免疫疾患がある方
該当する方は、必ず事前に医師に相談してください。
施術前後の注意事項
施術前
- 施術の1〜2週間前から、血液をサラサラにする薬やサプリメント(アスピリン、ビタミンEなど)の服用を控える
- 飲酒は前日から控える
- 当日はメイクをせずに来院する(クリニックでクレンジングする場合もあり)
施術後
- 施術後2〜3日は激しい運動を避ける
- 施術後1週間は飲酒・喫煙を控える
- 施術後1週間はサウナ・岩盤浴を避ける
- 施術部位を強くマッサージしない
- 口を大きく開けたり、強く噛んだりする動作を控える
費用の目安
糸リフトの費用は、使用する糸の種類や本数、クリニックによって異なりますが、韓国での一般的な費用目安は以下の通りです。
- PDOコグ糸(10本):約30〜50万ウォン(約3〜5万円)
- PDOモノ糸(20本):約20〜30万ウォン(約2〜3万円)
- PLLA糸(4本):約50〜80万ウォン(約5〜8万円)
本数が多いほど費用は高くなります。クリニックによって料金設定が異なるため、複数のクリニックで見積もりを取ることをおすすめします。
まとめ
糸リフトは、切開せずにリフトアップ効果とコラーゲン生成効果が得られる人気の施術です。20代からの予防的な施術としても、30代以降のたるみ改善としても効果が期待できます。
PDO糸やPLLA糸など、目的に合わせて糸の種類を選ぶことが大切です。超音波リフティングと組み合わせることで、より高い効果を得ることもできます。
信頼できる医師を見つけ、十分なカウンセリングを受けた上で施術を受けることが、満足のいく結果につながります。この記事が、皆様の糸リフトへの理解を深める一助となれば幸いです。